コロナワクチンの接種券

コロナワクチンの接種券が、後見人をしている弊NPOに届き始めました。接種予定日はまだ決まってないようですが、高齢者から順次始まっていくと思われます。接種にあたっては、本人またはその保護者の書面同意が必要であり、予防接種法上、成年後見人は保護者に該当しますが、保佐人・補助人・任意後見人は保護者に該当しないとのことです。成年後見人にせよそれ以外にせよ、接種による副反応もあることから、単独で判断するのではなく、親族や医療・ケアチーム等本人の関係者とよく相談して判断することが求められます。

豊中市の報酬助成制度改定

広報とよなか4月号にニュース掲載されたのですが、令和2年度までは、成年後見人等への報酬助成が市長申立てのみ対象でしたが、令和3年度から本人申立てと親族申立てについても、助成対象になるとのことです。報酬助成の裾野が拡大したことは喜ばしいことであり、今後、豊中市民の本人申立てや親族申立ての際に、参考にしたいと思います。

4月27日(火) 「おひとりさまのそなえ」冊子で学ぼう終活

4月27日(火)10時~と14時~の2回、千里コラボにて、『「おひとりさまのそなえ」冊子で学ぼう終活』セミナーを開催します。介護・認知症・身元保証など一人暮らし高齢者の必要な備えについてオリジナル冊子を活用しながら解説します。定員10名。参加費無料、先着順。お申込みは、4月6日(火)10時から電話でコラボにどうぞ。☎06-6831-4133

1年越しの不動産売却

弊NPOが後見人をしているある高齢者の不動産売却の話です。この物件は、本人が昔住んでいた店舗兼居宅で、今は空き家状態で、土地は市からの借地でした。建物の名義は亡くなった親名義で、相続登記未済でした。相続人である被後見人が長きにわたり、不要な土地代を払い続けていました。後見人として、この不要な地代の支払いを解消するには、建物を取り壊し更地にして市に返すか、建物を売却して土地を市に返すかですが、建物は3軒長屋で取り壊しには不向きでした。なので、建物を売却する方向で動きました。まずは、亡親名義の建物を被後見人名義に相続登記することですが、相続登記するには、本人の顔写真付確認資料が必須とのことで、マイナンバーカード取得にてこずりながら何とか発行してもらいました。相続登記しようとすると、親が外国籍であることが判明、戸籍謄本が揃わない中、司法書士が法務局と掛け合ってもらってなんとか相続登記にこぎつけました。そして、市に土地賃貸借契約の名義変更を昨年末に申請したのですが、契約違反の増築をしていることが判明、市の承認を得るのに数か月を要しました。やっと名義変更が終わり、次は、後見人の代理権目録に「本人の所有不動産処分」の権限を追加申立てするとともに、建物を現状有姿のままで売却したいのですが、築年数も古く、買い手がそう見つからない中で、仲介業者が粘り強く買い手を探してくれたおかげで、何とか買い手も見つかりました。買い手が見つかった段階で、市に事前に内諾をもらったうえで、不動産売買契約にたどりついたものです。振り返ると、動き出してから裕に1年以上経過しましたが、司法書士や仲介業者のご協力がなかったら、到底成約しない案件でした。関係者に感謝するとともに、被後見人の収支内容が少しは改善されたので、やれやれという充実感に一瞬浸っている次第です。

 

成年後見マスター講座③を開催

3月21日(日)9時半より、恒例の「成年後見マスター講座」をZOOMで開催。参加者は18名でした。第3回の今回は、「任意後見制度の仕組みと利用手続き」について解説しました。任意後見契約のひな形、委任契約としての併用の仕方、具体事例、登記事項証明書の見方や任意後見監督人選任手続きについて、画面共有しながら説明しました。第4回の次回は、4月18日(日)の9時半~ZOOMにて「後見人の実務」についてレクチャーします。参加費無料。参加希望の方は、info@npostep.jpまでメールでお申込みください。