後見制度支援預金の一部出金

「後見制度支援預金」とは、被後見人の財産のうち、日常的な支払いに必要な金銭のみを後見人が管理し、通常使用しない余剰金銭を別の預金に預け替える仕組みのことで、後見人による不正防止策の一つです。STEPが後見人をしている方に、相続した不動産売却による資金が流入したため、通常使用しない金銭部分〇千万円を「後見制度支援預金」にシフトしていました。ところが、売却不動産の譲渡所得申告の際に、購入当時の売買契約書等を紛失していたために、取得費5%ルールを適用して申告した結果、〇百万円超の譲渡所得税を支払う必要が生じました。後見人が管理する預金残高では不足するため、家庭裁判所に後見制度支援預金の一部出金の「指示書」発行を申立てすることとしました。家庭裁判所からの「指示書」を受領した後に、当該銀行に出向いて一部出金をする予定です。