保佐人の選任&被保佐人の死

先日、ある精神障がい者の選任審判書が大阪家裁より届きました。これで今年11件目、累計71件目の法定後見受任となります。本人は精神不安定で粗暴な面もあることから入院生活を続けざるを得ません。母親が高齢なので、金銭管理など限界が来ていることから、STEPが保佐人となった次第です。また、同じ日に、STEPが長年保佐人を務めていた高齢女性(被保佐人)が亡くなりました。この方は、7年前キャッシュカード詐欺に遭い多額の被害を被りましたが、保佐人の立場で金融機関に損失補填請求した結果、被害額の75%を取り戻すことができた事案や、夏の暑い日にSTEP担当者の機転から自宅で倒れているのをいち早く発見・救急搬送し、一命をとりとめた事案など、思い出深い方でした。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

12月24日(水) 障がい者の8050問題への備え

12月24日(水)13時半より、豊中市市民公益活動支援センター(庄内コラボセンター)にて、「障がい者の8050問題への備え」セミナーを開催します。定員28名、参加費無料です。お申込みは、豊中市市民公益活動支援センター宛に電話にて事前申込(12月5日(水))10時受付開始)が必要です。電話は、06-6398-9189です。なお、当法人にお申込みでもかまいません。参加者には、もれなく独自のエンディングノート「STEPノート(わが子の記録)」を進呈します。皆様のご参加をお待ちしております。くわしくは、こちら

保佐人の選任

昨日、大阪家裁より「ある知的障がい者の保佐人にSTEPを選任する」との審判書が届きました。法定後見受任は、今年10件目、累計70件目となりました。この方は、重い病も抱えていて、身上保護が今後より重要になってきます。やや遠方の方ですが、ぬかりなきよう対応していく所存です。

ショコラでセミナー実施

昨日、豊中市立市民公益活動支援センター(愛称ショコラ)にて、月例のセミナーを実施。テーマは「終活の備え(認知症の備え)」で、参加者は6名でした。内容は、認知症の備えとしての「任意後見制度」について、仕組みや留意点・活用事例などで、講義後には多くの質問が寄せられました。次回は、11月26日(水)13時半より、「終活の備え(総まとめ)」をテーマに行います。

 

通帳記入ができない・・・

妹さんが申立人になって認知症高齢者の法定後見申立てを進めています。本人の通帳2冊をお預かりして、過去1年分の取引履歴を確認するため、銀行に行って通帳記入をしてみたところ、2つの銀行とも記入ができません。窓口で問い合わせたところ、A銀行は「通帳喪失」登録が入ったままで、その解除をしないと記入ができない。B銀行は、当方が預かった通帳が喪失再発行2回目のもので、今は再発行5回目の通帳がまだ生きていて、それはおそらく本人自宅にあるはずという回答でした。これでもわかるように、本人は短期記憶が著しく低下しており、何度も通帳をなくしたと言って再発行してはまてそれがなくなるということの繰り返しのようです。これでは、申立てできないので、妹さんに同行をお願いし、喪失解除や再発行又は取引履歴1年分の出力依頼をしてもらうこととしました。申立てするにしても困難が生じますが、粘り強く準備していかねばなりません。