昨日のNHKクローズアップ現代を観て

昨日、NHKクローズアップ現代で、「認知症高齢者の預金凍結問題」が取り上げられました。番組の中で、日本の成年後見制度が「差別的」だとして、国連から撤廃を勧告されているというのは、ショッキングでした。というのも、この制度が「本人意思の尊重」という点で、物議を醸しているということで、俗に言う「本人のため」という言葉が、就いた後見人の考えと本人及び親族の考えとの間でずれがあるということでした。後見人は、「本人のため」と称して本人の財産管理をより厳格にしがちで、本人や親族からすれば、「本人のため」に好きなこと・やりたいことをしたい・させてあげたいのに、後見人がそれを妨害するとして、利害が対立し、「後見人など付けなければよかった」となってしまうのです。。当方が考える「本人のため」というのは、まさに「本人主義」「本人の意思の尊重」であって、それは、「意思・必要・相当」という後見業務の3原則に照らし合わせて、後見人は判断し行動すべきだということです。「意思」というのは、今後見人がやろうとしていることが本人の意思なのか、「必要」というのは、今やろうとしていることが本当に必要なのか、そして「相当」というのは、今やろうとしていることが金額やタイミングなど相当にふさわしいのか、という観点です。以前研修で習ったことですが、改めて、後見人の判断と行動の肝に銘じるべきこととして想起させてくれる番組でした。

12月22日(木) 自筆証書遺言書保管制度と遺言の書き方

豊中市市民活動情報サロンにて、12月22日(木)の14時より、「自筆証書遺言書保管制度と遺言の書き方」というテーマでセミナーを対面式で行います。定員は、9名(先着順)。参加費無料。申込は、同サロン☎06-6152-2212あて。申込受付開始日は、10月5日(水)10時からとなっております。詳しくは、こちら

12月21日(水) 「おひとりさまのそなえ」冊子で学ぼう

来る12月21日(水)14時より、千里文化センター「コラボ」にて、「おひとりさまのそなえ」冊子で学ぼう!終活セミナーを実施します。これは、千里文化センター公民連携事業として行われるもので、豊中市市民協働部千里地域連携センターとSTEPとの共催です。セミナーでは、STEPが作成した「おひとりさまのそなえ」冊子を用いて、介護・認知症・身元保証など、一人暮らし高齢者の備えについて解説いたします。定員は30人。お申込み開始は、12月8日(木)10時から電話でコラボあてに申し込み、先着順です。電話は、06-6831-4133、千里文化センター「コラボ」です。チラシは、こちら

後見制度支援預金を作成

本日、被後見人名義で、余剰金銭部分にあたる「後見制度支援預金」の作成を無事終えました。被後見人の親御さんが亡くなって、多額の相続資金が入ったことによる対応でした。後見制度支援信託も検討しましたが、支援信託作成用の専門職後見人が就いて後見人報酬20万円程度がかかると聞いてましたので、支援預金にしたもので、作成手数料5500円で済みました。なお、被後見人の収支は年金だけでは赤字なので、補填用に隔月1回10万円ずつ支援預金より普通預金にシフトする契約も併せて行いました。

障がい者の親御様向け新著

この度、STEPの理事に就任していただいている鹿野佐代子氏の新著『障がいのある子とその親のための「親亡きあと」対策』が出版されました。代表の小職も早速拝読しましたが、障がい者向けの金銭管理の在り方や、親御様のするべき備えなどについて、長年障がい者支援の仕事に携わってこられた著者の実体験に基づき、具体的に記されているなあと感心しました。ご関心ある親御様には一読をお勧めします。