浜松でセミナー講師を務めました

11月5日、浜松市地域情報センターにて、「親なきあと対策の実際」と題して、セミナーが行われ、STEPの代表が講師を務めました。対象は障がい者の親御様で参加者は50名でした。成年後見制度の種類と留意点、親権を使った任意後見などの具体事例、遺言の重要性や書き方について、約2時間説明させていただきました。参加者のご参考になれば幸いです。

後見制度支援預金を作成

本日、被後見人名義で、余剰金銭部分にあたる「後見制度支援預金」の作成を無事終えました。被後見人の親御さんが亡くなって、多額の相続資金が入ったことによる対応でした。後見制度支援信託も検討しましたが、支援信託作成用の専門職後見人が就いて後見人報酬20万円程度がかかると聞いてましたので、支援預金にしたもので、作成手数料5500円で済みました。なお、被後見人の収支は年金だけでは赤字なので、補填用に隔月1回10万円ずつ支援預金より普通預金にシフトする契約も併せて行いました。

ヤングケアラー問題

最近、ヤングケアラー問題が話題になっています。先日、「多機関連携によるヤングケケアラー支援に向けて」という講演会を視聴しました。ヤングケアラー本人の実体験を語る場面を目の当たりにし、この問題の深刻さを痛感しました。ヤングケアラーを社会で孤立化させるのではなく、地域住民による見守りや協力・支援の姿勢が重要とのことでした。今日の契約社会において、私たちSTEPにできることとしたら、ヤングケアラー自身に対する「未成年後見」、要介護者に対する「成年後見」の申立て支援や後見人成りがある得るのではないかと感じました。今回を機に、自治体関係部署や支援団体との連携を模索していきたいと思います。

突然の訃報

先日、STEPが成年後見人をしている被後見人がご逝去されました。障がいのある方で、親御様から訃報をお聞きし驚いた次第です。後見人に就任したばかりで、登記事項証明書を取得し銀行などに届け出をしようとする矢先でした。謹んでご冥福をお祈りするとともに、今後は親御様の支援をしていく所存です。

 

障がい者の親御様向け新著

この度、STEPの理事に就任していただいている鹿野佐代子氏の新著『障がいのある子とその親のための「親亡きあと」対策』が出版されました。代表の小職も早速拝読しましたが、障がい者向けの金銭管理の在り方や、親御様のするべき備えなどについて、長年障がい者支援の仕事に携わってこられた著者の実体験に基づき、具体的に記されているなあと感心しました。ご関心ある親御様には一読をお勧めします。