家庭裁判所が誰を成年後見人等(保佐人・補助人含む)に選任しているか、昨年1年間のデータをみると、親族17.1%、親族以外82.9%という結果のとおり、親族の選任割合が例年通り極めて低い状況です。但し、これには裏があって、親族の(成年後見人等)候補者を立てて申立てた割合が全体の21.3%に過ぎないこともわかりました。すわわち、親族の候補者を立てて申立てしたら、8割がた親族が選任されているとも言えます。2019年に最高裁判所が「親族後見が望ましい」との通知を各家裁に出した効果の一つともいえるでしょう。
活動ブログ
先日、一心寺に「年次納骨供養大法要」に参列しました。これは、昨年1年間に納骨された方全員に案内がきたもので、STEPが後見人をしていた方2名の納骨をしたことから、参列した次第です。令和9年に、直近10年間で納骨されたお骨から、15基目の「お骨佛」が造立されるとのことです。
STEPが毎月実施している「日曜講座」についてですが、コロナ禍のさなかにオンラインで始めたのがきっかけでした。STEPの活動の一つ「知識啓発」について、成年後見制度などとかくとっつきにくい制度や関連する仕組みをわかりやすく理解してもらうことを目的に、毎月第三日曜日の10時から、参加費無料で開催しています。2020年8月から4年以上続けていて、最近は、宮城県の方も参加されるなど、続ける意義を感じています。次回は、5月18日、「終活の備え~ 総論」をテーマに、終活の備えについてシリーズで実施してまいります。
STEPでは、「日常生活支援サービス」を取扱っています。これは、①生活支援~急な入院対応や施設入所などの手続き代行、②財産管理~銀行関係の入出金、公共料金の支払いなど、の2つのサービスを「(包括)委任契約」締結によって可能とするもので、独居高齢者のもしもの時のお困りごとを支援するサービスです。また、契約者と「覚書」を交わすことによって、お元気なうちは月額費用がかからない「見守り電話のみ」とすることも可能なので、「良心的」だと複数の既契約者に評価されています。独居高齢者は、いつ何時不意の事態に遭遇するかもしれませんので、いざというときの備えとして「日常生活支援サービス」がお役に立つと思っています。詳しくは、こちら。
当法人独自のエンディングノートである「STEPノート」がやっと完成しました。構想をいだいてから約半年。何回か打ち合わせを重ねて、スタッフの協力を得ながら完成にこぎつけました。ノートは、<高齢者用(私の記録)>と<障がい者用(わが子の記録)>の2種類で、今回完成したのは前者で、後者は現在仕掛中です。いずれも、クリアファイル形式で、①情報をひとまとめにする、②記入の負担を簡略化する、以上2点を重視し、シートに記入するも良し、既に作成したメモなどをファイルに挿入するも良しとして、作成負担の軽減になるよう工夫しました。このノートは、ファイルに、表紙シールを貼り、各シートを差し込むなど手作り感満載ですが、独居高齢者や障がい者家族の備えツールとして、出来るだけ多くの人に「無料」で配布していきたいと思います。